JP | ENfacebook

Report

London Report

2月10日に春節を迎えたチャイナタウンでは、賑やかなパレードやパフォーマンスなど、祝賀イベントが行われ、歩行者天国となった一帯のエリアはたくさんの人で溢れた。2024年は甲辰で新しいことを初めて成功する、今まで準備してきたことが形になるといった、縁起の良い年になるのだそう。さてさて今回もロンドンレポートをお届けいたします。

Prg-1

昨年の秋からV&Aミュージアムで開催されている「Chanel Exhibition」は、チケット販売が始まるやいなや完売するほどの人気ぶりで、今月急遽展示期間を延長し、3月10日まで開催されることとなった話題の展示会。10のテーマで構成された会場内には、200点以上ものコスチュームが展示され、シャネルの代名詞の一つ「Little Black Dress」や、ツイードのスーツ、ハリウッドスターが身につけたドレスなど、ファブリック、シルエット、構造なども詳細に解説。アクセサリーでは「Chanel 2.55」やツートーン・スリングバック・シューズ、コスメティクスとフレグランスの展示室には、「Chanel No5」が完成に至るまでの軌跡が詳しく辿られ、1921年に発売された初期のオリジナルボトルやパッケージの展示、中には、No5に関してエリザベス女王が宛てた直筆の手紙なども展示されている。この展示会では、House of Chanelのエスタブリッシュメントと進化を明らかにするだけでなく、ココ/本名;ガブリエル・シャネルの生い立ちや生き様にも焦点を当て、時代の流れに翻弄されながらも、女性として逞しく生き抜いた姿が詳しく検証されているのも興味深い。

London Report

Prg-2

12月中旬、ロンドン北部、イズリントンの高級ショッピングエリア Upper Street にオープンしたのは、「Philippe Conticini」のパティスリーショプ。近頃TikTokでお騒がせの巨大なクロワッサンで知る人も多いようだが、実はコンティチーニはパティスリー界に革新的な変革をもたらし、世界中のパティシエに影響を与えたフレンチ・パティスリーの巨匠。この店舗は、サウスケンジントン、カムデンに続いてロンドンで3店舗目となる。店内には客席とテイクアウトカウンター、更にバーも備え付け今後はカクテルも提供するのだとか。他の2店舗とは違い、唯一ベーカリーも備えたイズリントン店では、毎日焼きたてのクロワッサンやパンオショコラが味わえる。ちなみに通常の10倍もあるXXLクロワッサンは、重さが1kg、長さは45cmで3000kcal、どうやら一人で完食するのは難しそう。2日がかりで焼かれているというXXLクロワッサン£25、XXLパンオショコラ£28、巨大クロワッサン目当てにお店を訪れる人には事前予約をおすすめ。他にも、お店の一推しサントノレをはじめ、パリブレストやマカロンなどたくさんのデザートが楽しめる。

London Report

Prg-3

「Elliot’s」はロンドン屈指の人気食材マーケット Brough Market の側にお店を構え、マーケットから仕入れたフレッシュな季節の食材を使って調理された料理を、シェアしながら気取らず楽しめるカジュアルスタイルのレストラン。この人気のレストラン2号店が、ロンドン東部ハックニーにオープンした。新しいお店は、煉瓦造りの建物に大きな窓が開放的で、内装のアクセントにコバルトブルーを取り入れたモダンなスカンジナビアンスタイル。シンプルフードを理念に、どのプレートも食材の良さを最大限に引き立てるスパイスやソースのバランスが絶妙。炭火調理を得意とするこのお店では、薪と炭を使って窯で焼かれた香ばしくてフワフワのパンや、8種から選べるサワードウピザ、炭火でグリルされたアンコウや鱒、鴨肉、ジューシーなTボーンステーキなどはグラム単位からのオーダー。もう一つの特徴はワイン。ここではオーガニックやバイオダイナミック農法で育てられた、ナチュラルワインのみを扱い、厳選された赤、白、スパークリング、オレンジワインや冷やして飲む赤ワインなど珍しいラインナップが楽しめるのも嬉しい。

London Report

Prg-4

日本ではあまり馴染みのない「Easter」は、十字架にかけられて亡くなったキリストが復活したことを祝う復活祭で、こちらではクリスマスと並んで重要な日の一つ。毎年春分の日の後の満月の次の日曜日と決まっていて、今年は3月31日に行われる。この時期が近づくと、イースターのシンボル、卵やウサギの形をしたチョコレートがスーパーの店頭に並び始めるが、イギリス人にとって何よりも欠かせないのが「Hot Cross Buns」。14世紀ごろからの習わしで、キリストが十字架にかけられた金曜日「Good Friday」に食べるこのバンズは、レーズンやオレンジピールなどのドライフルーツとミックススパイスの入った、ほんのり甘いパンで、上についたクロス(十字架)が特徴。マザーグースの歌にも『ホットクロスバンズ』の歌があるほどこちらでは馴染み深く、半分にスライスしたバンズをトーストし、バターをたっぷり塗っていただくのがイギリス人好み。今ではイースターの時期に限らず1年中スーパーの陳列代に並ぶ人気商品で、各スーパーマーケットから特色を出した、チョコレート&オレンジやチーズが入ったものまで様々。紅茶にもピッタリなこのバンズ一度お試しあれ。

London Report

サービス紹介はこちら管理プロパティ一覧はこちら