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London Report

1日のうちに晴れ、曇り、雨と天気が変わりやすいイギリス。夏でも気温は20℃前後と過ごしやすいのですが、なんと、ロンドンでは5月1日、気温が29.3℃に達し観測史上最高を記録。雨もほとんど降らず、連日20℃を上回る夏日が続く中、今から水不足対策で節水を心がける今日この頃です…。ではでは、今回もロンドンの最新情報をお知らせいたします。

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2025年ロンドンでは、80年代イギリスのサブカルチャーを紹介する展示会が目白押し。そんな中今回ご紹介するのは、ナショナル・ポートレート・ギャラリーで開催中の「The Face Magazine:Culture Shift」。1980年から2004年まで出版され、イギリスのユースカルチャースタイルを掲載した草分け的な雑誌「THE FACE MAGAZINE」のエキシビジョン。会場内は年代別に展示され、出版当初の80年代エリアには、デヴィッド・ボウイ、グレイス・ジョーンズ、ジョン・ライドン、スペシャルズなどの写真や、音楽や映像と共に当時のクラブシーンが伺える躍動的なスナップ写真などが展示され、90年代以降には、オアシス、ブラー、ニナ・チェリーなどのミュージシャンをはじめ、アレクサンダー・マックイーン、デヴィッド・ベッカム、ケイト・モスが初めて表紙を飾ったアイコニックな写真など、当時を知る人にはどれもノスタルジック。80人以上のフォトグラファーによる200点余もの見応えある写真が展示されている。音楽、ファッション、ナイトライフ、サブカルチャーのトレンドをいち早く伝えたこの雑誌が、当時の若者達にとってポップカルチャーのバイブル的存在だったことはいうまでもなく、エネルギーあふれる展示会となっている。

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「FORNO」はロンドン東部 E8 エリアの一角 、London Fields の運河沿いにある、イタリアのトラディッショナルなデリ/カフェ。高架下に佇むこのお店は、気取らずカジュアルな雰囲気ながらも確かなクオリティーで、平日でもランチどきには行列ができる人気のお店。建物の構造を活かし、アーチ状になった天井やレンガはそのままのインダストリアル・スタイルで、解放されたキッチンと作業場からは、シンプルなフォーミュラで毎日手作りされる、焼きたてのパンやお菓子のいい匂いが漂よってくる。定番メニューには、日本でも2021年ごろブームとなったマリトッツォや、コルネット、スフォリアテッラの他、季節限定の焼き菓子、惣菜系にはンドゥーヤ・ロールやタルト、切り売りされるピザのトッピングには、パルマハム、ロケット・ペストやヘリテージトマト。サンドイッチにはパンチェッタやチャード、ペコリーノチーズなど。持ち帰り用のフレッシュパスタやチーズ、絶品ティラミス、コンパクトなセレクションながら、各種ワインや瓶詰めされたソースや食材、コーヒー豆なども販売されている。晴れた日には、いれたてのイタリアンコーヒーをテラスで楽しむロンドンっ子達で賑わう。

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1972年に Servicemen's club としてオープンした「MOTH Club」は、ハックニーセントラルにある、収容数300人ほどの小規模なイベント会場。始まりは元軍人たちの交流の場として運営されたのち、2015年に地元のイベントエージェンシーに引き継がれ、主にインディーバンドのライブ会場として使われているこのスペースには、レトロでアナログ感漂うステージとバーがあり、これまでに、レディー・ガガやデイヴ・グロール、エブリシング・バット・ザ・ガールなどの大御所もこのステージで演奏したのだとか。ライブミュージックの他にも、スタンドアップコメディー、映画上映会、クラブナイトなども行われ、リーズナブルな価格でエンターテイメントが楽しめ、地元の常連やイーストロンドンのヒップな若者たちに愛されている。このベニューが実は今、存続の危機に面している。というのも、建物に隣接する場所にマンション建設の計画があり、実行され住人が住み始めれば、騒音の問題は必至のこと。これまでに同じようなケースでいくつものライブハウスが消滅してきた前例もあり、イベント運営側はクラブ継続のため署名活動を行なっている。メジャーデビューを夢見て活動するバンドの拠点が失われてしまわないことを心から願う。

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高級ブティックが立ち並ぶスローンスクエアー駅から徒歩15分、テムズ川のほとりで、美しい住宅街に囲まれひっそり佇むのは、イギリスで2番目に古い植物園「チェルシー・フィジック・ガーデン」。薬という意味を持つフィジックという言葉が示すように、薬剤師名誉協会が薬草の育生や研究を行うため、薬草園として1673年に設立されたこの園は、1987年から一般公開されるようになり、現在4000種もの様々な植物が栽培されている。1.53haの広さで、薬用植物を中心に、テーマごとにエリア分けされた敷地内には、キャプテンクックがタヒチから持ち帰ったという大きな貝殻が池の中心に飾られている、ヨーロッパ最古のロックガーデンや、1723年に作られた木造の温室内では、現在は南アフリカの植物や熱帯植物、ペラルゴニウムなどが栽培されているが、当時はパイナップルなどのトロピカルフルーツ、カカオ、コーヒー、ゴムの木などが栽培されていたのだそう。ギフトショップやレストランも充実。週末に訪れたにもかかわらず、観光客らしき姿はあまりなく、芝生でピクニックする家族連れや、ベンチに座って読書する地元の常連さんらしき姿が多く見られ、地元民の憩いの場となっているよう。

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