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Report

Milano Report

イタリアでも注目だったアメリカの大統領選挙。ウクライナの難民を多く受け入れていたり、増え続ける不法移民の犯罪が年々深刻な社会問題となっていたり、イタリアにとっても、アメリカの新政権の取り組みには関心を寄せています。
1日もはやく戦争が終息し、イタリアもアメリカにならって不法移民を強制送還して欲しいという声が上がる、そんなミラノから新年第一弾のレポートをお届けします。

パラッツォ・モルテーニがマンゾーニ通り9番地にグランドオープン!

スカラ座から目と鼻の先、マンゾーニ通り9番地に、イタリアの老舗家具ブランド、モルテーニ&Cの新しいフラッグシップ・ストア、パラッツォ・モルテーニが1月9日、華々しくグランドオープンした。
アールヌーボーの影響とネオクラシックの要素がミックスされた歴史的建造物の中に、ベルギー人の建築家、ヴィンセント・ヴァン・デュイセンが設計したモルテーニの新店舗は全館7フロアを占め、年末からミラネーゼの話題をさらった。
昨年創業90周年を迎えたばかりのモルテーニの目を見張る成長と国際化戦略が更なる一歩踏み出し、3月には東京でも引越しオープン予定だ。
写真は12月のプレオープンに訪れた時のもので、そのスケールと美しさは圧巻。ここは単なるショールームやショップではない。ブランドのアイデンティティと価値観が演出され、選りすぐられたアート作品とデザインが融合し、イタリアの最高峰のライフスタイルを演出している。
各フロアが1軒の家として完結していて、まるでミラネーゼの屋敷に招待されたよう。贅沢な中庭の空間が、全ての部屋に自然光をもたらし、真向かいのポルディ・ペッツォーリ美術館の鮮やかな壁の色もインテリアの一部と化し、まるで貴族の館のような演出。
不動産投資開発会社によって2020年に取得されたこの館は、約1000万ユーロを投資した大規模な再開発プロジェクトの対象だった。建物の歴史は19世紀後半に遡り、1906年のミラノ万国博覧会に参加したミラノ・アール・ヌーヴォーの第一人者、ジュゼッペ・メンタスティとステファノ・リッソーニによって1922年に改修された。
実業家、慈善家、篤志家であったプロスペロ・モワゼ・ロリアの邸宅であったこの宮殿は、アール・ヌーヴォーの典型的な装飾のセンスと素材の美しさを保ちながら、同時にミラノ建築の典型的な節度も表現している。スカラ座をはじめ、美術館、やヴァレクストラなどのファッションブティック、そして近年では、フェンディ・カーサ、ポルトローナフラウ、トム・ディクソン、更には高級水洗金具のジェッシ、照明ブランドのダヴィデ・グロッピなどなど、すっかりデザインの目抜き通りと化しているマンゾーニ通り、今後も目が離せない!

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PALAZZO MOLTENI
Via Manzoni,9,20121 Milano
営業時間:10:00 – 19:00 (日曜閉館・予約制)
予約受付:manzozni@arc74.moltenigroup.com

生搾り抹茶モンブランがミラネーゼを虜に!神楽坂茶寮ミラノ店オープン!

世界的な空前の抹茶ブームに乗って、本格的な抹茶&和スイーツと軽食が楽しめる和カフェ、「神楽坂茶寮ミラノ店」が昨年末12月3日、コルソ・コモにオープンした。
有名セレクトショップの隣、コルソ・コモ12番地という最高なロケーションとあって、開店早々、ミラネーゼや観光客が続々と来店。30年前に東京・神楽坂で誕生した神楽坂茶寮は、今では日本国内で12店舗、タイに3店舗を展開、そして今回欧州初となるイタリア・ミラノに上陸した。
株式会社アヤカンパニー 代表取締役社長小口 欽也氏と妻のエレナ・フェローニさんが立役者。石畳の道、料亭、祭りなど、歴史と伝統的な風情で名高い東京・神楽坂で生まれた神楽坂茶寮本店にインスパイアされた新しいミラノ店は、その独特の雰囲気を再現している。伝統と革新を調和させ、「おもてなし」の価値観に基づいた本物の日本体験をお客様に提供。
注目はなんと言っても抹茶の生搾りモンブラン。注文を受けてから、抹茶モンブランのクリームを専用の機械にセット。京都宇治抹茶と栗の自家製クリームが、カウンター上でたっぷりとお皿に落ちてくるパフォーマンスが始まると、誰もが携帯を手に慌てて撮影する。
2人前と書かれてあるだけのボリューム感は、見た目にも迫力満点。そのほか、抹茶チーズケーキや抹茶アイスクリーム、そして濃厚な抹茶クリーム、小豆を使った「パフェ茶寮」など、本格的な和スイーツのメニューが豊富。また、きつねうどんやカレーライスなど、軽食も終日気軽に楽しめるとあって、日本食ファンの美食家ミラネーゼの間で既に話題に!スイーツにはお抹茶やお煎茶を、軽食には日本酒やレモンサワーなど、アルコール類も楽しめる。店内は明るい抹茶色で統一、日本の老舗家具メーカー、ナガノインテリアの座り心地良い椅子とスツールで、ミラネーゼと観光客を連日出迎え、既にミラノのマストスポットとなりつつある。

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神楽坂茶寮ミラノ店
Corso Como,12, 20124 Milano
営業時間:11:00 – 20:00 (月・祝日:定休日)
Tel: +39 02 9234 5494

手袋の老舗、デ・ベルナルディ

デ・ベルナルディは、1930年にミラノのヴィットーリオ・エマヌエーレ通りのすぐ裏(ドゥオーモの裏)で創業した歴史あるファミリービジネス。
現在、パッタリ通り6番地とヴェネツィア通り23番地にある店舗、2か所で展開し、フランチェスカ・デ・ベルナルディは、品質、スタイル、歴史的伝統を守っている。デ・ベルナルディのショップは、創業以来、国内外の芸術家、著名人、俳優たちが、ミラノでのショッピングの際に必ず立ち寄る場所として100年近く世界中のファンに愛され続けている。
あらゆる素材と色の手袋、スカーフ、ストール、スカーフ、男性用、女性用、子供用の靴下、帽子、男性用下着、女性用ランジェリー、水着、ビーチウェアなど、最高品質の商品を幅広く取り揃えているが、特に人気を博しているのが手袋。オーダーメイドサービスや、裏地の張り替えも行なっている。
ペッカリー革から山羊革、オーストリッチやクロコダイルといった高級手袋はもちろん、外出時に欠かせない携帯操作に便利な指出し手袋の種類の豊富さには驚き。
シンプルで温かいアンゴラやカシミア入りの手袋から、メッシュ、レース、皮革、ムートンから、この冬大人気のフェイクファーまで、ショートだけでなくロングも、カラーバリエーションも豊富に各種取り揃えている。お値段はシンプルなウールが約30ユーロ、フェイクレザー付は39ユーロからカシミヤやムートン130ユーロまで。1月になっても一切セールをしないが、老舗だけあってクオリティーは高く、手首に優しくフィットし付け心地は抜群で毎日装着しても型崩れしにくい。そしてメンズも充実しているところも嬉しい。また、手袋の紛失防止用にイタリアの金細工職人によって作られたゴールドメッキの真鍮製オリジナルチャームも便利だ。

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De Bernardi
Via Pattari, 6 – 20122 Milano
営業時間:10:00 – 19:00(日曜定休)

ミラノNo. 1マカロンのエンリコ・リッツィで今年のバレンタインデーは決まり!

バレンタインデーにチョコレートを贈るのは日本だけの習慣だったはずだが、今やイタリアでもスイーツの存在は花と並んでバレンタインデーの主役になりつつあるようだ。
そんな今年のバレンタインデーに注目するのはパティシエ、ショコラティエとして、ミラノの製菓業界で有名なエンリコ・リッツィのマカロンだ。
質の高いケータリングから業界に入り、自身のビジネスを成功させたのち、スイーツへの情熱に突き動かされ、マカロン、チョコレート、ジェラートの製造に特化し、14年ほど前、コレンティ通りに店を構えた。
店内にはスイーツをカフェと一緒に楽しめるテーブルが2階にあり、隣のオープンラボでスイーツを製造している様子をガラス越しに眺めることができる。
「ミラノで最高のマカロン!」と称されており、毎年5つのコレクションが発表される。面白いのがシャンパーニュの最高峰、ドン・ペリニヨンや白トリュフ、フォアグラなどのクリームを詰めた甘くない高級マカロンで、オシャレなパーティーのつまみに大人気だそうだ。
ところで、エンリコ・リッツィはチョコレートでも有名で、実は昨年末にカカオの製造プロセスを追跡して学び、味わうことができるオシャレなチョコレート工場(予約制で見学可)がすぐ近くのジャン・ジャコモ・モーラ通りにオープンした。
ベネズエラ、コロンビア、ハイチ、エクアドル、ペルーから届く5 種類のカカオから作ったシングルオリジン チョコレートを専門家がテイスティングする(いずれ工場見学したらレポートしたい)。ここで作られるプラリネや、ショップで製造されるマカロンは、ショップだけでなく、高級レストランやホテル向けにオーダーメイドも受け付けているそうだ。

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Enrico Rizzi
Via Cecare Correnti, 5 – 20123 Milano
営業時間:10:00 – 20:30 (無休)
電話番号:+39 02 3981 1172

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