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Report

Milano Report

ナターレ(クリスマス)を前に11月後半のブラックフライデーで、早くもクリスマス商戦がスタートし、イルミネーションも11月から準備が始まる地域も増え始めました。アルプスに続く北イタリアの山々はうっすらと雪化粧。寒くなると温泉に行きたくなるのは日本人だけではありません。北イタリアで一番人気のボルミオ温泉はミラノから車で2時間半、電車とバスでも3時間半ほどで比較的気軽に行ける人気スポット。今月はボルミオ温泉を中心にレポートします。

ボルミオ特集

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ミラノからボルミオへ行く途中の車窓とボルミオ市街地

ミラノから公共交通機関利用の場合

電車
Milano から Tirano までローカル電車で約1時間30分(Sondrio乗り換えの場合は約1時間45分)
バス
Tirano FS/RhB Autostazione, Calcagno (Via Calcagno 3 =電車を降りて高架下を抜けた所)からBormio,Autostazione,Milanoまで直行の場合40分、各駅停車の場合1時間。チケットはバス停のチケットオフィス。閉店の場合はバスの運転手より購入可。

この1枚を撮るために行く価値あり!ボルミオ・QCテルメの露天風呂

アルプスの麓、スイス国境界ヴァルテッリーナ渓谷のリゾート地で有名なボルミオ。そこには3つのテルメ(温泉)があり、その中でもお勧めなのが「QCテルメ・バーニ・ヴェッキ(オールド・バス)」だ。歴史は遡ること、なんとローマ時代以前から2000年以上!中世には、修道士によって運営されていた慈恵病院がサン・マルティーノ・アイ・バーニ・ヴェッキ教会の隣に建てられ、時を経て、温泉と結びついた最初の宿泊施設となった。14世紀にはすでに、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめとする多くの著名人が訪れていたという。今でも一部、当時の面影を残しつつ、1998年、QCテルメのリゾート・スパとして生まれ変わった。温泉水は解毒作用や抗炎症作用などの効能があり、古代の温泉療法に加え、心身を活性化させる美的効果の高いリゾートスパとして、QCテルメは今やウェルネス部門でイタリア最大のグループへと成長を遂げた。バーニ・ヴェッキの醍醐味は何と言ってもパノラマプール!2,000年前から湧き出る古代の温泉に浸かり、ボルミオ盆地を見下ろす眺めは絶景!携帯をプールに持ち込んでの撮影もOK!各種温泉に加え、サウナも充実しており、千年の歴史を持つ古代サウナ「サン・マルティーノ洞窟」、塩壁の洞窟、ラベンダー香るサウナ、オレンジとシナモンが香るパノラマサウナ、そして快適なリラクゼーションルームなどなど、岩肌に沿って建てられたスパは地図を見ながら上り下りし、一日中楽しめる。予約は必須で、水着さえ持参すれば、バスローブもバスタオルも、ビーチサンダルも貸してくれる(ビーサンは持参もOK)。食堂も完備で1日過ごせる。バスローブは食事前に無料で交換してくれ、バスローブのまま食事ができる。(バスタオル交換は1ユーロ)。そしてお誕生日から1週間以内はなんと1日券(74ユーロ)が無料になる!(食事代別+同伴者1日券代金必須) 数に限りがあり予約必須だが、当日、受付でお願いして適応される場合もある。
実は、ボルミオには同じQCテルメ運営のバーニ・ヌオーヴィ(ニュー・バス)もあるが、まずはローマ時代にタイムスリップできるヴェッキがお勧め。ホテルも完備しているが、街を散策したい場合はタクシーで10分ほど離れているので中心街の宿泊がお勧め(タクシーは事前予約必須)。QCテルメはボルミオで生まれ、今ではイタリア9箇所で展開(フランス・シャモニーやNYにも!)、実はミラノにもあるので、いずれまたレポートしたいと思う。

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QC Terme Bagni Vecchi Bormio
wellness birthday
Località Bagni Vecchi – 23038 Valdidentro (SO)
Email: infobagnivecchi@bagnidibormio.it

エレガントで美味しいボルミオお勧めレストラン・ビストロ、「Mary+Co」

ボルミオのトップレストランのひとつ、マリー・アンド・コー。マリアンジェラさんとマルコさん夫妻のお店は歴史的な中世の建物の中が、まるでデザインギャラリー!ミッドセンチュリー・モダンの代名詞的な家具メーカー、ハーマンミラーやノル のソファーや椅子、テーブルに品良くイタリアを代表する照明ブランド、フォスカリーニやフロスを合わせ、エントランスにはムラーノガラスのシャンデリアが出迎える。マルコさんの独創的な料理は、伝統的なミラノ料理とヴァルテッリーナ料理に彼ひねりを加え、マリーさんの素晴らしい専門知識が料理を引き立て完成させる。まさに建物とインテリアと呼応して、料理も伝統とモダンが融合し、厳選された新鮮な素材によってクオリティーの高い料理を提供している。良心的なのは、1皿15ユーロ前後のカジュアルなビストロメニューと、1皿30ユーロ前後の本格派レストランメニューが用意されていて、自由に選べる。せっかくなので全てレストランメニューからチョイス。パンだけでも美味しく、前菜のハムやサラミ、チーズ類はアルプスに生息する山羊などミラノにないセレクトで絶品。プリモは、山に来たら冬は絶対食べたいそば粉のパスタ「ピッツォッケリ」、もちろん手打ちでポテトとチーズがしっかり絡まりボリュームがあるのに優しい味。そしてセコンドのラム肉は臭みもなく柔らかで、付け合せのクリーミーなピューレと、ソテーされたアーティチョークもとても美味だった。デザートにはマリー・アンド・コー自慢のミルフィーユ。この日は家族の誕生日でロウソクを持ち込んだが、私たちのために「今日、生地から焼いて、直前でクリームを挟んだんだよ」とマルコさん。このお店でお祝いして正解だったと満足できる心のこもったホスピタリティー。グラスワイン入れて一人65ユーロはミラノ価格だが、品質と卓越性、サービスには相応の対価が支払われるべきで妥当だろう。

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Mary+Co
Via M.Longa 5, 23032 – Bormio
Tel: +39 0342 910864
Email: mary@maryandco.it
FB: MaryeCoRistoranteBistrot
Instagram: @maryeco_ristorantebistrot
営業時間:10:00〜22:00 (21時の予約もOK)

大型スパ付きボルミオホテル「ミラモンティ」

ボルミオの山小屋風4つ星ホテル「ミラモンティ・パークホテル」は、中心街へのアクセスもよく、山小屋タイプの部屋からモダンな部屋まで、様々なタイプの部屋を揃える。そして何より350㎡の大きなスパ設備が備わっていることで有名だ。屋内温水プールをはじめ、バイオサウナ、トルコ式バス、さらに屋外にもジャグジーにフィンランド式洞窟サウナを完備しているので寒い冬でも外で楽しめるのが売りだ。夏はハイキング、冬はスキーのあと、もしくは館内のジムで汗を流した後のマッサージのサービスもある。レストランも完備で朝食から夕食まで楽しめる。QCテルメへ行く場合は予めホテルのレセプションでタクシーを予約する必要あり。また、特別な日のために各種サービスもあり、例えばバラの花束やシャンパンボトルのルームサービスや、ベッドの上にハートを描くバラの花びら、などロマンチックな演出から、バースデーケーキの特注など、様々な要望に親切に対応してくれ、記念日の利用にもおすすめ。夜、ライトアップされたあと、夏はテラスでワインを、冬は屋外ジャクジーやサウナで、一日過ごせる。レストランは朝食しか利用しなかったが、ランチやディナーも営業している。

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MIRAMONTI PARK HOTEL BORMIO
Via Milano 50 – Bormio
Email: info@miramontibormio.it

テディベアコート元祖、マックスマーラがモフモフ ワールドで存在感アピール!

この冬も大流行の「モフモフ」や「もこもこ」。その元祖的存在であるマックスマーラ・テディベアコートの誕生10周年を記念して、ホテル「ポートレイトミラノ」に出現したマックスマーラのポップアップ、「フラッフィー・レジデンス」が連日大人気を博した。建物はテディベアと同じ生地のフラッフィー(モフモフ)の生地に覆われ(雨が降ったらどうなるんだろう、と心配なほど!)、それはまるでおもちゃの家!外観だけで十分童心に帰り、重厚なモフモフドアを開けて目に飛び込む世界は笑ってしまうくらい「すべてがモフモフ!」で覆い尽くされている!部屋はまずフラッフィーキッチン&ダイニングルームから始まり、フラッフィーリビングルーム、巨大テディベアが鎮座するフラッフィーベッドルームからフラッフィーバスルームへと続く。テーブルの上のカトラリーやお皿、キッチンのコーヒーマシンや洗濯機、本棚の本からベッドサイドテーブルのランプやバスルームの水栓や石鹸、ヘアブラシに至るまで、眼に映る「全て」がモフモフで覆われ、興味なく付き合いで入ってきた人も知らぬ間に必死になって写真を撮る姿がまた笑えるマジックモフモフワールド。ちょっとしたディズニーランドのような夢の世界は11月11日から18日の1週間で終わってしまったが、テディベア・アイコンの10周年を記念したカプセルコレクションは5歳から12歳までミニ・テディ・コートや、手袋、イヤーマフ、テディベアの耳がついたふわふわの帽子などが初登場。コレクションはオンラインと世界中のマックスマーラ専売店で展開中。

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MaxMara – Teddy Ten Anniversary @The Fluffy Residence
Teddy Ten Special Products

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