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Report

Milano Report

東京オリンピックに沸いた2021年夏

イタリアも連日、特番がダイジェストを放送しました。
中でも一番、沸きに沸いたのが陸上男子4×100mリレー。最後の直線での大逆転で37秒50タイムを出し見事、金メダル獲得!2位のイギリスとその差わずか100分の1秒!一瞬にして4人は国の英雄に。
映画のタイトルをそのまま引用し、「ファンタスティック・フォー」と呼ばれメディアのトップニュースを飾りました。2番走者のマルセル・ヤコブスは100メートルに次いで2個目の金メダルを獲得、僅差で見事逆転ゴールした最終走者のフィリッポ・トルトゥも一躍有名人と化しました。
この様子を実況中継していた東京の中継室も大興奮、イタリア人レポーター2人はヤコブスの勝利の際、アクリル板で仕切りを挟んでハグできない両手の行き場を失い、モジモジして、手の平をパチンと叩くまでにとどめました。でもリレーの優勝はもう興奮が限界を超え、一瞬、ハグ!感動は素直に表現しないと収拾が付かないのがイタリア人です。また、イタリアのテレビ特番のスタジオでは、日本を意識してコメンテーターがマダムバタフライもどきのヘアスタイルをするなど、連日視聴者の目を楽しませていました。

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*RAI /イタリア国営TV放送 東京オリンピック特番の様子

コロナ禍でもバカンス!夏の海の街 (ミラノ番外編)

8月6日からグリーンパスが導入されたイタリア。グリーンパスとはワクチン接種1回を終え15日経過した証明か、48時間以内に実施した即席PCR検査の陰性証明か、COVID-19に感染し回復して半年以内か、このいずれかを証明することだ。
8月に導入されたのは主に屋内での飲食、ディスコや美術館、映画館など人が多く集まる公共施設、プールや屋外テニスコートも含むスポーツ施設などだ。ホテルは適応外、国内の飛行機、長距離列車は9月から導入だが、その情報が当初、不確かだったこともあり、多くの人がバカンスをするためワクチン接種会場へ押し寄せた。イタリア人はバカンスのために働いている。大袈裟でなく本当にそうなのだ。加えて欧州を中心とする諸外国(アメリカ、カナダ、日本を含む)に対して安全措置の条件を満たしていれば入国後の隔離も免除したため、この夏は外国人観光客もかなり戻り、バカンス地は活気を取り戻した。
その一部をご紹介しよう。

ピエトラサンタ | Pietrasantaでアート展開催中

トスカーナ北部の地中海に近い中世の街。大理石で有名な街であり、中世の面影を色濃く残した街でもあり、夏は多くの観光客で賑わう。高級リゾートで知られる「フォルテ・デイ・マルミ」からすぐとあって、ピエトラサンタも高級なお店が多いが、安くて可愛い掘り出し物が見つかる青空市場やカラフルな食器類など、ショッピングも楽しい。
そして何と言ってもアートの街としても有名で、この夏は「ザ・ブルー・バナナ」という屋外展示を開催中。イタリアでもっとも影響力のあるポップアーティストの一人、ジュゼッペ・ヴェネツィアーノの屋外作品展だ。全ての作品はピエトラサンタの大理石工房やブロンズ工房で生まれ、制作されている。
イベントは、中心街の歴史的建造物などと14のアート作品との間で、ゲーム感覚的に市民を巻き込む。展覧会のタイトルにもなっている「青いバナナ」のバナナは、アンディ・ウォーホールのポップアートのアイコンの一つであり、青色は欧州連合の「青」を表している。全ての作品は、アーティストの芸術研究を要約したもので、現代社会を特徴づける表現と、歴史の中での芸術の進化を意識し、対照的な要素を結びつけ、新たな驚きを視覚的に生み出している。例えば、イタリアとイギリスの有名な芸術家カップルであるギルバート&ジョージに扮した「ドルチェ&ガッバーナ」、ヴィーナスの背後から顔を覗かせる「チャップリン」、小人の暗殺者となった「白雪姫」、スケートボードに乗る「教皇フランチェスコ(ローマ法皇)」など、深く理解せずとも、瞬間的に暑さも忘れるハッとした驚きが楽しいアート展となっている。
また、ドゥオモ広場で壁を押す怪しいダヴィデ像も突如現れ、次に訪れるときも、きっとまた違った表情で驚かせてくれるのが楽しみな街だ。

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THE BLUE BANANA
di Giuseppe Veneziano
Piazza Duomo e Galleria Futura Pietrasanta (LU)
開催期間:2021年6月20日〜9月14日

ヴィアレッジョ | Viareggio 一度食べたら忘れられない「パタラーニ」のドルチェ

パン職人の父親から、伝統的なケーキ作りの技術を学んだロザンナと、高級リゾートで知られる「フォルテ・デイ・マルミ」で成功したロベルトが1996年にヴィアレッジョへ移転した「パスティチェリア・パタラーニ」を、2004年から受け継いでいるのが息子のリカルドだ。
リカルドは、ルッカの芸術学校で学んだ後、大理石で有名なカッラーラの美術学校も満点で卒業し、アーティストの才能を持ちながら、両親の影響で少年時代からお菓子作りも手伝い、パティシエ、チョコレート職人としてのトレーニングも受けた多才なオーナー。
さすがアーティストだけあってケーキのデコレーションは正に芸術作品!今や業界の「ブティック」的存在となって注目を浴びている。店の前を通ったら、立ち寄らずには居られない美しいウィンドーだ。もちろん味も120点満点。ここの看板商品「ボンボローニ | Bomboloni」(揚げ菓子)はケーキにうるさい日本人でも絶賛できる絶妙なクリームの軽さと奥深さ。そのほか、新鮮なフルーツをふんだんに飾ったケーキ類はもちろん、お土産用に焼き菓子やチョコレートも販売。海の街らしく爽やかなブルーと白のパッケージも可愛い。

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Pasticceria Patalani
Via Giuseppe Zanardelli, 183, 55049 Viareggio, Toscana
営業時間:6:30〜20:00 (日曜日〜13:30迄)

ミラノから一番手軽で人気な海の街、サンタマルゲリータ・リグレ 1泊2日プラン例

特急列車だとミラノ中央駅から2時間ほどで行けるミラネーゼに一番人気の海の街、サンタマルゲリータ・リグレ。朝日が美しく、日中はビーチパラソルの下は海風が心地よく、夜は羽織ものが必要なくらい涼しくなるので、焼けた肌をいつまでも夜風で冷やしながら家族や友人と外で過ごす人が多い。

朝日と夕食後の絶景スポット

Marina di Santa Margherita Ligure porto (マリーナ・ディ・サンタ・マルゲリータ・リグレ・ポルト)。船着き場からは360度、海と街が見渡せ絶景のスポット。
テトラポットのような大きな四角い石がゴロゴロあり、特に夜は遅くまで石の上に座って過ごす人で賑わう。

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ビーチ


8月のビーチは、ホテルの専用ビーチがあっても、ホテルに宿泊し、専用ビーチを利用する際は予約時にすぐ寝椅子(lettino レッティーノ)を予約することをオススメ。
ビーチによって異なるが通常、パラソル1本と寝椅子2台と敷きタオルが含まれる。イタリアはほとんどのビーチがプライベートビーチで有料。無料のビーチも若干あるがパラソルも持参なので要注意。プライベートビーチ内にはトイレもシャワーも簡単なレストランもあるが、この辺りはフォカッチャで有名なので、予め、市内のパン屋でフォカッチャと飲み物を購入して行くのがオススメ。

ランチ「リストランテ・ダ・アルフレード」

ビーチに行かない日やチェックアウト後など、軽く街中でランチをするのにオススメなのが「リストランテ・ダ・アルフレード」。値段の見極め方はアンティパスト(前菜)やプリモ(パスタ類)が10€台で、デザートが5€前後であれば良心的な価格だ。
道路越しにチラッと海が見え、テーブルの真横が歩道でないので落ち着いて食べられ、安くて美味しい。この日のパスタは、ジェノバや近郊で名物のバジルソースのパスタ「トロフィエ・アル・ペスト (Trofie al pesto)」 10€。そして絶品なのが魚介のラビオリ、サフラン風味(Ravioli di pesce con scampi, porro e zafferano) 13€。これはランクが上のレストランでも出せる味。外席も充実しているのが嬉しい。

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Ristorante Pizzeria da Alfredo
Corso G.Marconi, 3A
16038 Santa Margherita Ligure (Genova)
ristorantepizzeriadaalfredo@gmail.com
営業時間:12:00〜14:30、18:30〜23:00 (火曜日はランチのみ)

夕食「ラルトロ・エデン」

海に来たら、やはり夕食も海を眺めながら楽しみたい。
海沿いにはところ狭しとレストランのテーブルが歩道や通りをジャックしているが、人と車の往来が多い通りは落ち着かない。
それに対して、船着き場のある埠頭に並ぶレストランは車の侵入もなく静かで気持ち良いく、一番奥の「ラルトロ・エデン」はとびきり雰囲気がいい。各テーブルの上のダヴィデ・グロッピがデザインした人気ポータブル照明「テタテ」が夜景の邪魔にならず程よく心地よい灯りで空間を演出している。
店員も皆、感じよく、予約なしで飛び込んだら、9時半からならいい、と特等席を確保してくれた。夏の日没は8時半ごろ、空はいつまでも明るく、ホテルなどでアペリティーヴォを楽しみながら赤く染まる海を眺めて待っていればいい(もちろん事前予約する方が確実)。新鮮な魚介が毎日届くレストラン、この日はムール貝のパン粉焼き、ボンゴレのスパゲッティ、魚介スープ。きりっと冷えた白ワインがピッタリ合う。遅く行くと魚類が売り切れるほど人気で回転の良いラルトロ・エデンはサンタ・マルゲリータの夜を楽しむのにイチオシの店だ。

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L’Altro Eden
Calata del Porto, 11, 16038 Santa Margherita Ligure (Genova)
Tel:0185.293056
営業時間:12:30〜15:00, 19:00〜22:00 (火曜日定休、月・水曜日は夕食のみ)

バカンス報告会で賑わいを取り戻すミラノのアペリティーヴォ「テラッツァ・ガリア」

8月の終わりと共に海のバカンスから続々とミラノへ戻るミラネーゼたちで街は一気に活気を取り戻す。観光客からミラネーゼへと客層が入れ替わり、既に夜は肌寒いにも関わらず日焼けした肌を見せようと羽織ものの下は目一杯肌を露出して、久しぶりに会う友だちと軽くアペリティーヴォをしながらバカンスの話で盛り上がるのが恒例だ。
夕日に映える中央駅の壮大な姿を一望できるエクセルシオール・ホテル・ガリアのルーフトップのレストランバー、「テラッツァ・ガリア」は絶好の場所。建築家のフランク・ロイド・ライトが「世界でもっとも美しい鉄道の駅」と称えた圧倒される重厚感、大理石で埋め尽くされた豪壮な駅舎を眺めながら飲む一杯は実に格別。よく晴れた日は背後にアルプスも見える。2015年のミラノ万博に合わせ大規模な改装工事を終え、2017年からテラッツァ・ガリアには、海の高級リゾート、フォルテ・デイ・マルミからやってきたシェフ兄弟、アントニオとヴィンチェンツォが厨房を仕切り、その繊細な料理に人気は更に拍車をかけた。
軽くアペリティーヴォだけでもつまみが出るので楽しめるが、1、2品、追加で頼んでみるのもお勧め。ウェイターは気取りなく、気さくで、居心地も良く、ミラノも悪くないな、とくつろげる場所だ。

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TERRAZZA GALLIA BAR
7th fllor of Excelsior Hotel Gallia, a Luxury Collection Hotel Milano
Piazza Duca D’Aosta 9, Milano
Tel:02 67853514
aperitivo -dinner
10:00〜23:00 (無休)

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