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Milano Report

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雨、雨、雨、6月もまるで梅雨のようなお天気が続いたミラノ。気温が30度近く上がったと思ったら、また雨が降り肌寒くなる、の繰り返し。石のような塊の雹が降った日も!一方で公園や庭園の木々は青々と茂り、雨露をまとった紫陽花は美しさを増しています。今月もそんな雨の合間を縫ってのミラノ情報です。(写真:友人の邸宅にて撮影)

屋外パーティーの季節、アグリツリーヅモで誕生日会!

小麦やトウモロコシ、いくつかの野菜を自家栽培するアグリツリーズモ、「カシーナ・フォリアーナ」。ミラノ市内から車でたった30分走るだけで、30ヘクタールの長閑な田舎ライフを体験できる隠れ家のような場所だ。通常、レストランは金・土・日のみ営業だが、この日は、サプライズ誕生日会のために特別に営業、しかも雨の合間のお天気に恵まれ、お庭でのビュッフェパーティーとなった。前菜に並んだのは畑で採れた茄子やズッキーニなどの野菜、地元で仕入れたハム類やチーズ類、どれもシンプルで新鮮な味わい。プリモにはグリーンピースのリゾットにクリスピーベーコン載せ、チーズが入ったクレスペッレ(イタリア風クレープ)が出され、どれも素朴でとても美味しい。20時半ごろまでは蚊の襲撃があったが事前に蚊除けスプレー(イタリアはAUTAN/アウタンがもっぱら人気)をたっぷり手足に吹きかけておけば一切刺されず、その後、襲撃はピタッと止み、爽やかな初夏の気候の中、とても気持ちよく過ごせた。風船やパーティー飾りの持ち込みも、サックス奏者の手配も受け入れてもらえたのは、親切で臨機応変に対応してくれるオーナーのお陰だ。もちろん、屋内にも36席のレストランを完備。季節や仕入れ状況に応じて様々なお料理を提供。前菜は2名で20ユーロ、プリモ12ユーロ、セコンド16/18ユーロ、とミラノ市内の価格に比べたら格段に安い。金・土はアラカルト(金曜日はアペリティーヴォ・夕食、土曜日はランチ・夕食)、日曜日はランチのみの営業でコース料理のみ。また、宿泊施設も兼ねており、市内の喧騒から離れた田舎ライフを楽しみたい方にはお勧めだ。

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Agriturismo Cascina Fogliana
Via Cascina Fogliana 20052 Cassina de' Pecchi MI
予約 Email : cascinafogliana@gmail.com
WhatsApp : +39 346 7094218

高級カフェ、サン・カルロのカジュアル姉妹店が大人気!

「最後の晩餐」で有名なサンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会の前に、1954年からずっとミラネーゼに愛されている高級カフェとスイーツの店、「サン・カルロ」がある。その支店として、ジェラート店も兼ねたポップでカジュアルな店舗がすぐ裏に一昨年オープンした。「裏」と言っても本店が実は脇道を入った裏通り、via Bantelloに面しているので、支店は「表通り」を挟んで「最後の晩餐」の斜め向かいに位置する。実は本店の方はかなり敷居の高い店構えで、雰囲気もお値段も気軽にサクッとカフェ、とはいかないため、新店舗は実に嬉しい存在。厨房は本店と繋がっているので、もちろん、同じクオリティのスイーツが並ぶ。そしてミラネーゼには欠かせないジェラートも楽しめるのが売りだ。内装も愛らしく、スツールがカジュアル感を引き立てる。外席もあり、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会を眺めながらのカフェは最高だ。イタリアは6月から夏休みに入るので、平日の真昼間でも、外席は近隣に住む富裕層の家族連れで賑わう。やはりジェラート率が高い。フレーバー約20種類。夏に人気な桃やメロン、ココナッツなどのフルーツ系から、ミラネーゼに欠かせないピスタチオ、ストラッチャテッラ(チョコチップ入りのミルクアイス)、そして近年すっかりイタリアでも定番の塩キャラメルなど。この日はチョコミントとココナッツをセレクト。持ち帰りは3.2€、カフェも「バンコ」と呼ぶカウンターで立ち飲みだと1.5€と良心的だ。もちろん、座ると一気に高くなるが、この場所で希少なカフェとしてお勧めだ。

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San Carlo Corso Magenta
Corso Magenta, 75 Milano
営業時間:8:00 – 19:30 (無休)

とっておきの隠れ家バー、「ヴェルティーゴ」

観光客で賑わうコルソ・コモ通りやガエ・アウレンティ広場から一本裏へ入った静かな通りに2021年オープンした4つ星ホテル、ミラノ・ヴェルティカーレ|UNAエスペリエンツェ。その地上階、ロザレス通りに面したバー、「VERTIGO/ ヴェルティーゴ」はとっておきの隠れ家だ。隣接する同名のオステリア(カジュアルなレストランの意味)は世界でもトップのスターシェフ、エンリコ・バルトリーニ監修。反対隣もスターシェフの「ANIMA /アニマ」という高級レストランが隣接し、一見、敷居が高く入りづらく感じる。ところが、ヴェルティーゴの最大の利点は、スタッフたちが一切気取らず、庶民的なフレンドリーさで接してくれるところだ。朝は10時半から深夜まで、カフェやアペリティーヴォを気軽に楽しめるバーなのだ。スイーツはないが、アペリティーヴォはドリンクの値段でオリーブ&チップスのサービスか、ドリンク1杯+タパスセット(35€)か、フォカッチャ&ハム類等のセット(25€)が選べる。この場所にして1,000㎡という巨大な庭園を備えたオープンエアースペースは正にオアシス。バーを真ん中に、高級レストランと、オステリア、3店並んで庭園にテラス席を完備。嬉しいことにテラス席にもコンセントが完備されているので、都会のど真ん中にして、サラサラと流れる人口池の水音や小鳥の囀りを聞きながら、花とグリーンに囲まれてリモートワークにも最適。ちなみにオステリアは、ハンバーガーからリゾット、パスタ、そして肉料理、魚料理にベジタリアンもあり、お値段は前菜が13〜22€、プリモが18〜32€、セコンドが18〜40€、と比較的良心的。バーが開く10時半前はオステリアで宿泊客に混じり、セルフサービスのビュッフェで飲食可能。帰る際に何を飲食したか自己申告制という大雑把さ。カフェは3€で何時間でも居られる。レストラン「ANIMA」の方は1つ星シェフ、Michele Cobuzzi /ミケーレ・コブッツィによるコース料理がワイン別で130€か160€。食事に興味ある場合は、まずはバーでゆっくり過ごし偵察してみるのも良いだろう。

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VERTIGO:URBAN GARDEN BAR
Via Rosales, 4 Milano
営業時間:10:30 – 23:30
MILANO VERTICALE | UNA ESPERIENZA (ホテル)

LE NOM

コルソ・ガリバルディを歩いていると、まるでフランスの絵葉書のような店構えが目に飛び込み思わず立ち止まる。フランスを意識した、実はイタリアのバッグブランド、「LE NOM」(フランス語で「名前」という意味) だ。この夏、ミラノでとても人気なバッグ屋の1つ。名前やイニシャル、メッセージを入れてパーソナライズもきることで、この名前がついた。プレゼントにも人気上昇中。2019年にオンラインから始まり、パンデミック後、1本裏通りに路面店をオープンしたのち、1年半前に人通りの多いガリバルディ通りへ移転オープンした。夏はカゴバッグを中心に、サイズはクラッチからミニショルダー、大小の手提げから大型ショルダーまで多種多様。大型以外はほとんどストラップ付きなので便利。形は使い易い四角や扇型、そして愛らしいバケツ型がダントツ人気で、カゴタイプと革タイプがある。色はとてもカラフルで、バリエーションも豊富。製造は大半がミラノもしくはトスカーナ、というメイド・イン・イタリー100%。 お値段はミニポーチ75€から大型バッグ150 €までのお手頃価格。ほとんどのバッグに文字入れ可能で、ウォータープルーフの塗料を使用し、ショップの奥のスペースで手描きしてくれる。 20色、7つのフォントから選び、1-3文字まで30€、4文字目からは1文字につき10€追加。仕上がりには注文状況により1日〜2日掛るので、ミラノに着いたら、まず行ってオーダーするのがお勧め。夏のパーティーで偶然見かけた女性のLE NOMバッグ(写真左上)には、 “Prof.”(プロフ=教授)と書かれてあった。こういう使い方もなかなか粋だ。

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LE_NOM
Corso Garibaldi, 38 Milano
営業時間: 11:00 – 20:00 (無休)
Email: info@le-nom.com

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