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Report

Paris Report

春の気配をまだまだ感じないパリです。
「えっ、またですか??」
コロナの次のニューフェイスとして『エムポックス クレード1b』という感染症が、フランスで広まっています。手指のアルコール消毒は終わりの来ることがないようです。
感染症に寒く灰色の空、せめて窓辺には、明るい春を思わせてくれる切花を飾りたいと思います。
トランプ大統領とゼレンスキー大統領の話し合いは、決裂しましたが、パリの人たちはウクライナを応援しています。エッフェル塔のイルミネーションは、ウクライナ国旗の色合いになりました。

アライヤ新店舗

80 年代あのボディーコンシャスを世に出したファッションデザイナー「アライア」。
世界中の女性が“体の線”を出すピチピチワンピース着ていました。惜しくも2017年に亡くなり、メゾンの継続を心配されましたが、『コンパニー フィナンシェール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)』の傘下になり彼の意思を引き継いでメゾンは持続しています。
今までパリに2軒ブティックがありましたが、パリ中心地 高級ブランド通りサントノーレに新店舗がオープン。アートとデザインにも大きな関心を寄せるクリエイティブ・ディレクターのピーター・ミュリエは、フィリップ・マルインの丸く膨らみのソファー「Mollo」をセレクト。
彫刻はアーティストで詩人のダイアモンド・スティンギリーによる「Elephant Memory」シリーズの彫刻作品を選びました。
店舗デザインは権威あるフリッカー賞を受賞した日本人建築家デュオ、妹島和世と西沢立衛によるSANAAが担当。
2階はカフェスペース。画像の書籍はこれまでのアライアのショーのバックステージ写真が中心で限定250部のみ販売中です。
マレのブティックで、生前のアライアを取材した際、小柄で優しい柔らかな人柄だった事を思い出しました。死後8年が過ぎて新店舗ができるとは、天国でさぞかし驚いている事でしょう。

Paris Report

15 rue du Faubourg Saint Honoré, 75008 PARIS

TATHII

引き続きアライアの関係ニュースです。
1991年、当時のパリのおしゃれさん達をびっくりさせた出来事がありました。憧れの高級クチュリエ、アライアが格安品店のTATIとコラボレーションをしたのです。
その頃、そんなことをした会社はなかったようです。アライアの春夏ファッションショーで、彼はTatiのトレードマークである白と鮮やかなピンク色のギンガムチェックのプリントを生地にしたボディコンでセクシーな服を何体も披露しました。
これはファッション業界ならず経済界でも話題になりました。そして、アライアは、超安売り店のタチ販売用に、服や小物をデザインしたそうです。その頃は、庶民からお金持ちまでTATIのお洋服を着ていたそうです。そんな TATIが、残念な事にコロナで閉店となってしまいました。
以前、TATIの前を通ると歩道に人が溢れかえって車道を歩かなくてはならないほどの人気でした。この数年TATIのロゴは残っていても建物は寂しい感じでした。
この地域はアフリカ出身の人たちが多く、アフリカ生地のワックスと呼ばれる布地を使用したファッションデザイナー. ユスフ・フォファナが指揮を執り、旧TATIが2025年6月29日までリニューアルオープンしています。
かつて18区にあったこの伝説的なショップは「Le grand Magasin Éphémère」となり、トレンディな雰囲気の中でファッションとアートが融合する多文化拠点となっています。ライブラリー、カフェ、ブティック、展示会、ワークショップが開催中です。

Paris Report

4 Boulevard de Rochechouart – 75018 Paris

KILO SHOP

量り売りの古着屋、近年ヴィンテージの古着が人気上昇中です!
Youtubeでも芸能人やモデルらが古着屋を紹介したり、バイヤーの買い付け動画がオススメに上がってきます。 パリの古着事情はというと、現在の様にファストファッションがもてはやされる以前は、若者たちにとって蚤の市で探した古着が最高のお洒落アイテムでした。
人とかぶらない“一点もの”のアイテムは、自己表現の良いスパイスとなり、コーディネートを考えるのも楽しいひと時です。
H&Mがパリに上陸し、ZARAやMANGO、UNIQLOなどが熱い商戦を繰り広げる中、お財布には優しく手軽にファッションが楽しめるようにはなりましたが、皆似た様な格好の人達が街中に溢れる様になりました。
その反動もあってか、オリジナリティを求める者が増えているのかもしれません。 ‘90年代の初め頃にベルリンを訪れた際、現地の友人が連れて行ってくれたのはガレージの様な大きな古着屋で、雑多に置かれた服は一律料金。
よって嵩張るものや重量のある素材のジーンズやレザーアイテム、コートなどは、お得!だったと記憶しています。当時はそういったスタイルの古着屋にはお目にかかったことが無かったので新鮮でした。シャツや軽めのニット類は比較的リーズナブルで、ソニア・リキエルのセーターなどを探し当て購入しました。
マレ地区には以前から幾つもの古着屋が存在していましたが、2000年代に入ると、北マレの界隈にブランド品も扱う様な古着屋が増えてきました。そしてパリにも量り売り形式の古着屋が登場!最初はマレ地区に3店舗、そしていつの間にか彼方此方で見かける様になりました。
KILO SHOPは現在パリ市内に9店舗の店を構え、地方都市にも展開中とか。 今回訪れたレピュブリック広場に近い店舗は、かつてダンスホールだった場所で5年前にオープン。すぐ近くに小さめの店舗もあるので、ハシゴして見て回るのがお勧めです。
カテゴリー毎に1キロ当たり20ユーロだったり30、40ユーロだったり、店内には計りも設置してあるのでレジに行く前に目安として幾らぐらいになるかを確認できます。
毛皮など、中でもお値打ちなアイテムは価格がFIXされているものもありました。奥のコーナーにはレアアイテムやブランドロゴのあるものが集められていたり、見やすい陳列です。
客層は幅広く地元の年配の人達の姿もちらほら見受けられますが、圧倒的に若者が多い印象です。‘70年代のレトロアイテムもかなり目につきましたが、若い店員さんに尋ねると’90年台の物が圧倒的に多く、古着市場では‘80年代ですらレアになりつつあるのだとか。拙宅のたんすに眠っている若い頃に着た服がヴィンテージになりつつあるのかもしれません。

Paris Report

23 Rue du Faubourg du Temple, 750018
8 Bd de Magenta, 75010 上が大きな店舗で、下が小型店

アジア食品店

パリの中心地オペラには、昔から「KYOKO」という日本食材店があり和食飲食店があります。
東京銀行や野村証券があったからと在仏の先輩達が教えてくれました。90年代になってからこのエリアに韓国食品や韓国レストランができてきて、在仏日本人達は便利に使っています。
その中の『エースマート』がオペラ界隈から少し離れたレアル地区に新店舗をオープンしました。
外観からはとてもアジア食品店と思えないかっこよさ。中に入るとフランスのスーパーのようなすっきり感。なぜか、アジア食品店は煩雑な感じがどこでもしますが、こちらのお店はスマートです。
オペラ店に比べるとフランス人のお客さんが多く感じます。この地区に勤務する人の他に、観光客も多い地域なので幅広い客層のようです。冷凍食品、お弁当、アジア食器の多さに驚きです。
フランスのお肉屋さんにはない豚肉の薄切りや、秋刀魚の冷凍、納豆も手に入りますので、日本人にもありがたいお店です。
お弁当も手頃で人気があるそうです。

Paris Report

ACEMART
3 Rue du Louvre, 75001 Paris

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