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Paris Report

『9月10日は何かが起きる?』
と先月から言われて、「その日は家から出ない」、「いやデモに参加する!」とヴァカンスから帰ってきたパリ人たちは、語っていました。
7 月ごろから、SNS で「Bloquon tout」[すべてを阻止する]という単語を見かけました。急進左派連合、極右、7年前からの黄色いベスト運動の反体制グループが、スト、デモ、消費ボイコットなどをしようと呼びかけていて、その日が9月10日。
軍事予算追加、年金を含む社会福祉手当の支給額を物価にスライドさせることを凍結。富裕層の2パーセント課税は行わない、などなど理由は様々。フランス中で現在の政府に不満が爆発しました。
政府発表で175,000 人が参加。労働組合の発表では250,000人。逮捕者は460人と凄いことになりました。
日本から来ていた友人は、まず空港に行ってくれるタクシーを予約するのに大変。日本に帰るのに一旦ロンドンに行かされ、ヘルシンキを経由して“走って”日本行きの便に乗ったそうです。
ヴァカンスから帰ってきて仕事をしたくないから9月10日にしたのかな?とちょっと意地悪に思ってしまいます。
しかし『自分たちの国は、自分たちで守り、変えていく』。この行動力は日本の方々にもあっても良いのではとも思っています。

夏の果物

今年は日本までとはいきませんが、結構暑い日があったお陰でしょうか?9月になっても、まだ夏の果物が出回っています。
日本ではクリスマスに顔を出すイチゴ。本来は初夏まで。日本では生でほとんど食べられることのないアンズ。こちらでは、そのままいただきます。
先日友人のお庭からプルーンが届きました。これも、今年はまだあったの果物です。そして日本にはない果物。それが“ペッシュプラ”です。
日本の美味しい桃に一番近いペッタンコの桃です。そして、もう一種類が“ミラベル”です。スモモの一種だそうですが、小さくて日本の梅干しぐらいのサイズです。これで梅干しができたら、パリで梅干しを作りたいぐらいです。
お味はかなり甘くてお菓子の代わりになります。ビタミンCやA 食物繊維もがあり、小さいので子供にも喜ばれます。フランス中では栽培されず、ドイツの方面アルザス・ロレーヌ地域で栽培されています。残留農薬も“残りずらい”果物ですので安心です。
本来はフレッシュなミラベルをお召し上がりいただきたいのですが、日本には持って帰れないので、ジャムまたはミラベルの50度のお酒オードヴィ(命の水)がおすすめです。

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バルーン

あまりの渋滞でタクシーを降り、マリーアントワネットが斬首されたコンコルド広場と巨大なルーブル博物館の間にあるチュイルリー公園を急いで横切った際、『まぼろし?』と思えるものが目に飛び込んできました。
それは“去年あった物”です。だがこの冬も春もなかったはず、、、の昨年のオリンピックの『飛ぶ聖火台』が今年も出てきました。
日中、公園でふわふわ浮いているので、見学はもちろん無料です。
来年も再来年もロサンゼルスオリンピックまで毎年夏に出没する予定だそうです。公園が閉園する頃に聖火台に炎が灯され浮上します。きっとパリの夏の風物詩になるでしょう。
夕食後、ポンヌフの橋の上から点灯された気球が、見えました。 夜のルーブル美術館、セーヌ川をゆっくり流れる観光船、トリコロールのヒカル水面。なんと美しいこの風景。パリの夜は、感動ものです!

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JOLI

歴史的建造物のお庭でお夕食はいかがでしょうか?
16世紀と17世紀を中心としたパリの美術や歴史に関連する所蔵物を展示しているカルナヴァレ美術館。長年工事をしていましたが、数年前オープンしてから設備や展示内容の幅も増えて楽しくなりました。
その上、以前はお庭だった所がレストランになりました。
9月はみんなヴァカンスの話をしたがる時期で、寒くなる前に行ってきました。雑踏の騒がしさや車の騒音が聞こえず、まるで郊外のお城の広い中庭でした。
お料理は、今時のフレンチでインターナショナルで、しかも健康志向が垣間見えました。桃と大根のサラダ。大きな焼きなすにルッコラのせ。煮豚。温ズッキーニのスパイスソースかけ。海藻岩塩で蒸し焼きの白身魚。古代米に健康ソースかけ。デザートは、パリになかなかない苺のショートケーキ。チャイ風味のタルトタタンですか。暗くなると、ちょっとしか浮いていませんが、ここにも大きなバルーンがありました。

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オートクチュールの原点

『パリコレ』と一口に言われますが、まずメンズとレディーズがあり、レディーズの中でもプレタとオートクチュールに分かれます。各ビッグブランドでもオートクチュールを開催している所は数多くはありません。
プチパレで、『ワース。パリおけるオートクチュールの誕生』というファッション展がありました。18世紀後半、イギリス産業革命が起き、木綿工業の機械化と蒸気機関の導入などで社会構造が大きく変化しました。
フランスはしばらくしてからその影響で庶民も豊かな生活になりました。その頃、イギリス人デザイナー チャールズ ・フレデリック・ワースが、パリの7番リュードラぺにお店を出しました。
彼は『今まで見たことのない洗練されたドレス』を作りファッションの常識を覆しました。当時の世界中の社交界を熱狂させパリを世界のファッションの中心地にしたのも彼でした。
そこで『オートクチュールの父』と呼ばれるのことがこの展示会を見ることで理解できました。
どのドレスもその時代に実際に着ていた物。どれもこれも素晴らしい作品でため息が出るばかりでした。パリのエレガンスを世界にしらしめた先見の明を持つクチュリエの未公開の作品を鑑賞できる機会でした。

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