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Paris Report

黄色のミモザの花を見かけると春の訪れを感じますが、シャンゼリゼとアヴェニュー モンテーニュの角の植え込みの花々の色が鮮やかになっています。
こんな素敵な季節ですのに、数年前も問題になった回教徒の女子学生のスカーフ。パリ20区の中学校の校長が、頭髪を隠すスカーフを外すように指導したところ、ソーシャルメディアに殺害を予告されました。ベルベ教育相は、校長への全面的な支援を表明しましたが、校長は辞任しました。3年前も教員が、2名殺害され、イスラム主義者の脅威が深刻になっています。全く違う異文化の人たちを簡単に受け入れて良いのか?日本の政治家は、真剣に考えてほしいです。ヨーロッパの失敗例があるのですから。

鳥山明

パリの青年たちは泣いています。自分達が育つ時にどんなに多くのものを与えてくれたか?「学校の教科書よりも会得する事柄が多かった」と言っている青年もいます。
サッカー フランス・リーグアンは、偉大な漫画家“鳥山明”氏を追悼する投稿を公式のXにアップしています。
久保建英が在籍しているスペインのレアル・ソシエダも、 公式Xで「友よ、また会おう!!」と鳥山明氏を追悼しています。
悟空の画像は2018年パリ・サンジェルマン対オリンピック・マルセイユの試合でパリのサポーターが作ったコレオグラフィーです。スタジアムのサポーターが色紙を持って、巨大な悟空が出現しました。
龍の画像は、2019年、同じ対決で7つのゴラゴンボールを集めると願いを叶えてくれる龍・シェンロンをパリのサポーターたちは、出現させました。
これで、どんなにパリジャンたちは、ドラゴンボールが好きかお分かりになったと思います。
オペラ座の近くの日本人街には有名な日本の書店が2件あり、フランス語訳された漫画が壁のように並んでいます。
「翻訳される前に1日でも早く読みたい!」なので日本語を覚えたパリジャンたちもいます。フランス人の性格の中に悟空のキャラクターが入り成人になった青年達は、絶対に今までのパリジャンと異なるフランス人です。
今後、考察してみたいと思います。

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SAKURA

この時期になると、異国の地でも日本人のDNAが桜の花に反応します。
近頃では「サクラ」という名称はフランス人にも認知されていて、桜の香りアイテムもトレンドでDyptiqueのキャンドルやスーパーでも芳香剤を見かける様になりました。
パリのお花見名所の一つに『植物園』があります。
季節の花を楽しめるこの場所には様々な桜があり、中にはスター級の樹も存在し、その見事な枝振りと華やかさは圧巻です。
例年三月の中頃から開花する白妙の樹は、両手を広げた様に枝を伸ばし、枝垂れて地面に付いています。剪定は安全性と美観を損なわない程度で行っていますが、自然な成長を大切にしている様に見受けられます。
30年ほど前には樹の下を潜ることもでき、木登りをする子供の姿もありましたが、枝が枝垂れてきた頃より柵が設置され現在に至ります。
遠くから見ると1本の樹というより白い丘といった感じです。満開の頃には多くの蜜蜂たちが飛び回っているのも目につきます。園内では養蜂も行っているので、運ばれた蜜で蜂蜜を作るのでしょう。
4月になり白い桜が葉桜になる頃には少し離れた場所にある八重桜にスターの座を引き渡します。紅い蕾が開花すると、ぼんぼりの様なピンクの花が咲き、映えの写真を撮ろうと多くの人が集まります。こちらは太い幹の中央は人が入れるぐらいの空洞になっており、時折そこに入り込んで瞑想する者や愛を囁き合う恋人の姿を目にすることがありましたが、枝が枝垂れて大きな花のトンネルを描き出した昨年より白妙同様に柵が設置されてしまいました。
どちらも日本人が抱くやや儚げな花という感じは一切なく、植物園きってのスターですから色が濃く華やかです。

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リック・オウエンス

メンズが終わったと思う間にレディーズのプレタがありました。
各有名ブランドが、エレガント、美しい、素敵と鑑賞していくうちに、ガクッと空気が変わるブランドは、リック・オウエンスでしょう。
今回はパレ・ブルボンにある自宅兼アトリエで行われました。
このエリアはパリの中心地。セーヌ川のすぐ近くの左岸。川の向こうには、コンコルド広場、ルーブル美術館があり、後ろには、アンバリッドやオルセー美術館があるすごい場所です。
建物はもちろんクラシック。その中で、大胆でアヴァンギャルド。構造化されていないカッティング、レザーや豪華な素材でドラマティックなボリュームを出しています。
「宇宙人?」と思えるモデルも多々。今回は、彼の幼少期の父親との思い出からのイメージとのことです。テレビを見せてくれない父親は、よくSFの本を読んでくれたそうで、そこに出てきた宇宙人が忘れられなく、コレクションにしたそうです。
一般的なブランドでは、「この服は私に似合うか?」と思いますが、彼の作品は全く日常の服ではなくお楽しみショーでした。
余談ですが彼の奥様は、17歳年上のデザイナーです。
ちなみにマクロン大統領夫人は、24歳年上です。
フランスの男性は女性に若さだけを望んでいない人が多いようです。

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マクロン夫人

オランド前大統領に見出され、経済産業デジタル大臣に抜擢された頃、マクロン夫人はイエズス会系の高校の教師でした。が、ファーストレイディーになってからは、もっぱら影の立役者として大統領の言葉使いや立ち振る舞いまで彼女が指導しています。
以前は、大統領が生徒で夫人が先生の子弟関係でしたが、今でも続いていると理解できます。
マクロンが大統領になった時、話題になったのは“スーツ”です。
どこの大統領もオーダーメイドの仕立てのいいスーツをお召しですが、彼は“既製服”。それもブランド品でなく、普通のサラリーマンが購入するようなスーツで4万円から6万円ぐらいの製品です。
フランスでも歴代の政治家は、スーツ一着1万160円以上の上下だったようです。
夫人はスタイルがよく、シャネル、エルメス、ルイヴィトンを綺麗に着こなしています。夫が4万円のスーツで女房は、ハイブランド?!と思いますが、これらはリースとのことです。
アメリカの元T大統領夫人のパリでの装いが話題になりました。あの金髪のアメリカ人とは違うね。とフランス人の友人に言うと『比べる対象でもない』と叱られました。
有権者は政治家にクリーンで誠実を求める昨今、マクロン夫妻はこれまでの前任者達とは違う!!とのメッセージを発しています。

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