Paris Report
如月「キサラギ」の意味は“さらにもう一枚着る”だそうですが、まさしくパリも“着さらぎ”の寒く暗いパリです。
ロシアがウクライナに侵攻してから今月で4年になります。太平洋戦争よりも長くなっています。フランスはじめヨーロッパの国々は、ロシアの脅威をひしひしと感じています。日本ではあまり感じることの出来ない『地続きの怖さ』があります。
マクロン大統領はロシアの脅威に対抗し、今まで廃止されていた徴兵を志願性の兵役という形で始めます。なんと有給で10ヶ月、男女とも若者達は『自分たちのこの国は、自分たちで守る!』の空気が高まっています。
Echape
フランス人、特にパリ人になくてはならない物の一つに『スカーフ』があると思います。
ヨーロッパの他の国の人やアメリカ人に、フランスっぽいと言われる小物が“首巻グッズ”のようです。パリ在住の日本人の私にすら、ロンドンやアメリカに住んでいる日本人に「パリっぽい装いだね」と言われます。
全く自覚をしていませんが、そういえば毎日なんか首に巻いています。首巻系全種類の総称で『echepe』シルクの正方形や薄手のものは、foulard といいます。
何枚あっても欲しくなる物で危険なお店の一軒がここです。店名は『inoui』前代未聞という意味です。フランスの北部にアトリエがあり、二人の女性デザイナーリズさんとマチルドさんが、歴史的建造物や動物や植物をモチーフにシルク、ウール、カシミア、コットンの素材で大小のフラーを作っています。
クルクルと巻いて取っ手をつけてバッグにする方法は、優しいお店の方が教えてくださいました、荷物にならず旅行に便利でしょう。130cmx130cmの大判はコートの上からもう一枚重ねる物として最高です。
時々あるのですが、冬だとお店の後ろの部屋にセール品でコットンの物があります。夏だけでなく一年中、使えます。
この寒い時期、暖かなところへヴァカンスに行く方には、ビーチのパレオや濡れた髪にターバンとしても使えます。同じ柄で同じサイズ、でも素材が違う商品を二枚重ねて使う。例えばシルクとカシミア。とても暖かく、肌触りがいいのでぜひお試しいただきたいです。

21 rue de l’Odéon 75006
TEL
01 42 49 69 12
Exposition
パリ13区、ゴブランに在る『モビリエ・ナショナル』で昨年12月から年明けにかけて開催された展覧会に行ってきました。ゴブラン織りで有名な美術館で工房も併設されています。月の第一日曜日は無料で観覧出来るので、最終日に狙いを定めました。
「織りなされるもの〜インドとフランスが紡ぐ物語」数世紀に渡るインドとフランスのあらゆる手工芸、そしてテキスタイルを通しての文化交流を図った展覧会です。
互いに影響し合い、長い年月をかけてそれぞれが技術を高め新しい工芸を完成させていきました。
クリスチャン・ルブタンが芸術監修したことでも話題になり、評判も良かった展覧会でした。最初の部屋はフランスの邸宅の一室を再現し、インド特有の赤いプリントのテキスタイルで覆った家具やオブジェが印象的で、床も壁も花までも全て赤いテキスタイル一色、これこそルブタンの美意識が詰まった様な空間でした。
フランスの18世紀の花柄の美しいドレスやインドの民族衣装のサリーやガウンコート、糸を紡いだオブジェ作品、インド特有の木型で描かれたプリント、フランスの繊細なレースや刺繍、金糸の織物などなど、どれも溜息が漏れてしまうほど美しい物ばかり。
2階ではオートクチュールに見られるビーズ刺繍、手仕事を駆使したドレスやコンテンポラリーなタペストリーなどの現代アートが目を楽しませてくれました。
最後の部屋は寛ぎ空間でショートムービーが上映され、小さい美術館ながらも満足度の高い展覧会でした。今年から、欧州連合とインドが自由貿易協定で合意されました。対トランプ政権の高関税に対策抗議の側面もありますが、フランスとインドの貿易が今年からより多くなりそうです。

Mobilier national
42 avenue des Gobelins, 75013 Paris
la soufflrie
フランス語の『souffle』とは、“吹く”という意味です。
このお店は、息を吹きながら作る手吹きガラスのお店です。パリの中にアトリエがり、お店は、オデオン劇場の近くにあります。近くには、古本屋さんやアクセサリー屋さんがある知的で静かなエリアです。
私は時々、このお店にプレゼントを買いに寄ります。彫刻家でもあるセバスチャンさんとヴァレンティナさんが、昔からヨーロッパで日常的に使われてきた品々のフォームに注目しました。
そこに機能性と現代的なセンスを加味して商品を製作しています。材料は、一度使われた割れたガラスを溶かして再利用しているそうです。ほぼ100パーセントのリサイクルとは時代にあった商品です。
シンプルな店内には、色とりどりのガラスが展示されています。この寒い時期に窓辺にあった綺麗な水色のしかもガラス商品。常識的には涼しい寒いと感じるでしょうがこちらのブルーは冷たさを感じません。
おそらくそれは工場製品ではなく、手作りなので一個一個微妙に異なっているアート作品なので、冷たさを感じないのではと思いいます。アート作品とするととてもお手頃です。
フランスには、アーティスト?職人さん?その間?の方々が作り出す日常品があります。その方々が作り出す品々をフランス人は、大切に普段使いをしています。フランスの毎日の生活にアートの要素が、染み込んでいる証拠でしょう。このようなお店を大切にしたいと思います。

la soufflrie
7 Rue de l'Odéon, 75006 Paris, フランス
+33 1 83 92 99 49
中華
パリの中には、何ヶ所かチャイナタウンと呼ばれているエリアがあります。
その中でパリの中心地でおしゃれなマレ地区に不思議な小さな中華街があります。パリでリアル中華を探すのはなかなか難しく、中華街の中でも歴史的にヴェトナムとの繋がりが濃いので、ヴェトナム料理店が多くあります。タイ料理店も簡単に見つけられます。
しかしリアルチャイニーズとなるとしっかりチェックする必要があります。この本格中華のお店は、あまり媒体にはお知らせしたくないお店ですが、今回は特別にお知らせいたします。
パリの中心地で行動している日本人でしたら“ピリピリ鍋”が有名なのでご存知の方々もいると思います。半生の薄切り牛肉とたっぷりお豆腐、スープは激辛。唐辛子の辛さでなく中国山椒の辛さなので爽やかです。オーダーする時に好みの辛さを注文できます。が、甘く見ないでください。普通クラスでも充分辛いです。
これが癖になって、『あそこのあれ行く?』とファンが多く、この一品が看板商品のようです。
今回は前菜にきゅうりのあえ物サラダ。ビーナツのサラダは売り切れで残念。青梗菜とキクラゲ、豚の皮の炒め物。ナスの麻婆鍋。メインは、ピリピリ鍋でご飯が進みました。

家常菜飯 Le Lac d'Ouest*
7, rue Volta
75013 Paris
メトロArts-et-Métiers